妻へのプレゼントは難しい

定年まで勤められた事に感謝して、転居準備の最中だが、妻へのプレゼントを考えた。

今、何を欲しがっているか?

あれ?分からない。彼女の好きなものは刑事ドラマに医療ドラマ、誰かのためにする料理。

アクセサリーはしない、肩が凝ったり耳が痛くなるそうだ。では、健康器具。
目の疲れや足のむくみ取りも、いつの間にか家族の共用品に。では、好物を。
大事に食べて、半分ダメにしたカラスミ。
洋服は悩んだ末に、決めない。自分のための買い物が苦手な感じがする。

スマートウォッチが壊れたと言うので、i watchを勧めたが薄い反応。
昔、SMAPのCDは喜ばれたが3日喜び。
困ったぞ。

高級炊飯器も僕の希望になってる。
好きなドラマのDVDも「録画してるのに!」とか、言われそう。

アクセサリーや洋服が好きなら、プレゼントに悩まされないのに。

引越し前に思い出の沖縄料理店に行こうとした

うちの姪も好きだった沖縄料理店が移転したのは数年前。駅前にあった時には行きやすかったのに新店舗には一度も行けていない。
いや、距離的にはさほど遠くなった訳ではないのだけれど、帰宅途中でなくなったので、ついでに寄れなくなった。
時折、聞かせる三線も好きで、よく行っていたのに、移転した後に、もっと近くに沖縄料理店ができたせいで、とんとご無沙汰になってしまった。

あの親父が好きだったけど、行かなくても大丈夫なくらいの[好き]だったんだなぁと思う。
けれど、引っ越すとなると無性に行きたくなって、片付けのバタバタにもかかわらず、嫁と行ってみたら、休みだった。

定休日は月曜だろうが!

たまたま居た親父に聞いたら、
「今日、休みやねん」赤ら顔で答えやがった。

ペーパーダイバーは沖縄の海に憧れる

ダイビングのC級ライセンスを取得したのは15年前、慶良間の海に二日間潜って得たもの。
10m以上潜っても濁らない透明の世界は、世界有数のダイニングスポットだと言うが、初心者に他の海を知る由もなく、ただ、慶良間の海が海中の世界だった。そして、美しい。

計画はこうだった。
家族で真栄田岬の青の洞窟に行った時、シュノーケリングで楽しんだものの、青の世界を、あと数m潜れたら、あと何倍感動できるのだろうなんて思った。
閉所を怖がる妻や子に先駆けてダイニングのライセンスを取得して、羨む彼女らを誘うつもりだった。

羨んでくれなかったから誘えない。家族のいない沖縄旅行は一度きりで良い。かくして、僕のライセンスは持っているだけのネタに成り下がった。
けれど、もう一度、あの透明な海に潜る日を夢見てる。

ああ無性に沖縄でバーガーを食べたい

一昨日、豊中で1000円以上もする上等のハンバーガーを食べた時に、何の脈絡もなく沖縄で食べたバーガーの話。

キンタコのジャンボハンバーガー。海中道路の手前で買って海中道路で食べたドデカハンバーガー、美味くて友人達とシェアして食べるのが、やたら楽しかった。

ジェフのヌーヤルバーガーも美味しかったね。
まさか、ゴーヤーをバンズに挟むかね!とか話そうとしたけど、僕が思い出に浸っている間に妻は別の話を始めていた。

上等のハンバーガーがアメリカンな大きさで美味しかったから、無性に沖縄に行きたくなった。

ジョーシンが好きだなぁ〜

支店によって値引き違うねん。

店員さんとの微妙なやり取りも買い物の楽しみらしい。一義的には値段なんだけど、話し方や商品の説明が気に入らなければ、絶対に買わない。
よく勉強して説明上手、値引きに笑いを誘うような切り返しができれば、嫁のお気に入りに登録される。

今日の彼女は先月登録された若手だった。すでに他店で値引きのボーダーを聞いている。
嫁が会話を楽しむ前に、その情報を彼女に入れておいた。

10分後、冷蔵庫の成約に機嫌の良い2人を炊飯器コーナーに案内した僕は、欲しかった炎舞炊きの説明を求めた。嫁との軽妙な会話に合いの手を入れて店員さんを応援するが、渋る嫁。
値引きに加えて[在庫残り2台」が購入を決めてくれた!
ありがとう店員さん!

お土産に入っていたウル虎ジャージも嬉しくて、テレビもジョーシンだなんて、思うツボにハマった夜だった。

定年退職って良いもんだと思ってしまった

辞令を受け取って帰るつもりだった。

ところが、
「泡波」の一升瓶を貰った!
初めて見るプレミア泡盛の一升瓶!
次郎さんのぐい呑み!!
真贋を気にしていたけど贈る心が真物!
バカラグラスなんて高級品!
何を入れて飲むのか分からない!
チタン製のビールグラス!
泡盛の水割りにしよう!
クリ焼酎の一升瓶はお洒落な形!
特製グラスまで入っていた!
黒豆の瓶詰めがなんで?
酒の飲めない妻のためだった!
洋菓子にネーム入ペン、入浴剤まで。

同期に上司や部下、隣の若手や掃除のオバチャンまで。恐縮した。

寄せ書き帳には数十人分のメッセージシールで褒め言葉で文字ビッシリだった。

あれ?
僕は好かれてたのかな?
記念品の数々をみて、少し、自慢したくなった。