ペーパーダイバーは沖縄の海に憧れる

ダイビングのC級ライセンスを取得したのは15年前、慶良間の海に二日間潜って得たもの。
10m以上潜っても濁らない透明の世界は、世界有数のダイニングスポットだと言うが、初心者に他の海を知る由もなく、ただ、慶良間の海が海中の世界だった。そして、美しい。

計画はこうだった。
家族で真栄田岬の青の洞窟に行った時、シュノーケリングで楽しんだものの、青の世界を、あと数m潜れたら、あと何倍感動できるのだろうなんて思った。
閉所を怖がる妻や子に先駆けてダイニングのライセンスを取得して、羨む彼女らを誘うつもりだった。

羨んでくれなかったから誘えない。家族のいない沖縄旅行は一度きりで良い。かくして、僕のライセンスは持っているだけのネタに成り下がった。
けれど、もう一度、あの透明な海に潜る日を夢見てる。

ああ無性に沖縄でバーガーを食べたい

一昨日、豊中で1000円以上もする上等のハンバーガーを食べた時に、何の脈絡もなく沖縄で食べたバーガーの話。

キンタコのジャンボハンバーガー。海中道路の手前で買って海中道路で食べたドデカハンバーガー、美味くて友人達とシェアして食べるのが、やたら楽しかった。

ジェフのヌーヤルバーガーも美味しかったね。
まさか、ゴーヤーをバンズに挟むかね!とか話そうとしたけど、僕が思い出に浸っている間に妻は別の話を始めていた。

上等のハンバーガーがアメリカンな大きさで美味しかったから、無性に沖縄に行きたくなった。

ジョーシンが好きだなぁ〜

支店によって値引き違うねん。

店員さんとの微妙なやり取りも買い物の楽しみらしい。一義的には値段なんだけど、話し方や商品の説明が気に入らなければ、絶対に買わない。
よく勉強して説明上手、値引きに笑いを誘うような切り返しができれば、嫁のお気に入りに登録される。

今日の彼女は先月登録された若手だった。すでに他店で値引きのボーダーを聞いている。
嫁が会話を楽しむ前に、その情報を彼女に入れておいた。

10分後、冷蔵庫の成約に機嫌の良い2人を炊飯器コーナーに案内した僕は、欲しかった炎舞炊きの説明を求めた。嫁との軽妙な会話に合いの手を入れて店員さんを応援するが、渋る嫁。
値引きに加えて[在庫残り2台」が購入を決めてくれた!
ありがとう店員さん!

お土産に入っていたウル虎ジャージも嬉しくて、テレビもジョーシンだなんて、思うツボにハマった夜だった。

定年退職って良いもんだと思ってしまった

辞令を受け取って帰るつもりだった。

ところが、
「泡波」の一升瓶を貰った!
初めて見るプレミア泡盛の一升瓶!
次郎さんのぐい呑み!!
真贋を気にしていたけど贈る心が真物!
バカラグラスなんて高級品!
何を入れて飲むのか分からない!
チタン製のビールグラス!
泡盛の水割りにしよう!
クリ焼酎の一升瓶はお洒落な形!
特製グラスまで入っていた!
黒豆の瓶詰めがなんで?
酒の飲めない妻のためだった!
洋菓子にネーム入ペン、入浴剤まで。

同期に上司や部下、隣の若手や掃除のオバチャンまで。恐縮した。

寄せ書き帳には数十人分のメッセージシールで褒め言葉で文字ビッシリだった。

あれ?
僕は好かれてたのかな?
記念品の数々をみて、少し、自慢したくなった。

退職の朝といっても、大した感慨は無かった

40年にも及ぶ仕事を退職するのだから、退職の日には過去を思い胸が熱くなるもの、と、思っていたけど、全然、そんな事ない。
あれ?
僕って感情的だと思っていたけど、案外、ドライなのかな?むしろ退職が嬉しくて、退職金が嬉しくて、通勤しなくて良いことが嬉しい。

でも、振り返れば、喜怒哀楽が溢れてくる。
結婚もした子供ができた、数年前にはお爺ちゃんになれた。

大した感慨は湧かないけれど、後で実感が湧くのかもしれない。
けど、20日もすれば再雇用が控えているせいかも知れない。

沖縄旅行計画を断念した日

緊急事態宣言が来月22日まで延長される。
定年退職を沖縄の神社に報告に行きたい!のは、不要不急に当たるのだろうな。

残念でたまらないけれど、仕方ない。
ただ、沖縄は大丈夫だろうかと心配になる。