さて、何の一門かわかるでしょうか?一門の長は故人ですが、金城次郎さんです。壺屋焼と言われる焼き物の陶芸家で、人間国宝に指定されています。特に有名な図柄が魚紋や海老紋ですが、次郎さんの作品ならばぐい呑程度ても数万円の値が付きます。
さすがに、次郎さんの作品は高くて手が出ませんが一門となれば手の届くところにも名品があります。
次郎さんの弟や子供に孫らも陶芸家として活躍しており、同じ魚紋にしても作り手によって趣が随分と異なります。娘の宮城須美子などは実に優しく線を描きファンも多いとか。
僕のお気に入りは、長男の子、つまり孫にあたる吉彦です。刻印はカタカナのヨです。厳しすぎず優しすぎない魚紋はぐい呑ならば泡盛を注いで、小皿ならスクを乗せた奴を置いて、より素敵な表情を見せるのです。10年も前に買った僕のぐい呑は今も新しい古酒に魚を泳がせます。
決して、2000円で買える作品が吉彦のぐい呑だったと言う理由ではありません!