世界一の国の日本一のチーム

恐らくだけど、多くの阪神ファンは、時折アナウンサーが言うような
「世界一の国の日本一のチーム」なんて、カッコイイことは思っていない。

ただ、阪神が勝った事が嬉しいだけだ。
9月に続いて、横田のユニフォームを見ると、目が潤んでくる。

久しぶりにあげた祝杯は止まる事を知らず、今朝は二日酔だ。
声も枯れ果て、喉が痛い。

6−0になった時に、近くの席で「もう勝ったで」なんて声がしたけど、僕ら世代の阪神ファンは「7点取られたら負けるやんけ」としか思えない。

9階表に7−0になって、ようやく安心した矢先、ホームランを打たれて、さらにヒットでランナーが出ると、心配でしょうがない。

決戦をTVで見ようとハシゴ酒

昨晩は大事な一戦だと言うのに、久しぶりの飲み会が入ったけれど、
・連勝しなくて
・雨も降らなくて
なんて、条件が揃わないのと優勝決定戦にならないと見込んでいた。

・連勝して
・雨の降る予報が逸れて
・甲子園園芸さんの力量が凄くて
優勝決定戦になった。

カラオケを諦めて自然に帰宅の流れになったが、すでに6回だ。
え? 勝ち越した。
スマホで試合の速報を見てしまう。

最寄駅に着いた
アキレス腱を切って以来、初めての早足だ。
あああ!この食堂テレビがある!
しばらく、道路から中を眺めると「野球中継」が確認できた

店内へGO

「あ、もう30分で閉店なんですけど」

はしご酒に失敗し、早足を加速した
汗だくになり、リビングに飛び込むと8回表だ!
2点のリードに変わっている。

嫁が何か言っているけど、聞き流す。
グラスを用意して、泡盛を注ぐ。
ハシゴ酒の続きだ。

興奮冷めやらぬ甲子園

CSの初戦、2戦目とも楽な試合ではなかったけれど、阪神が連勝した。
昔ながらの阪神ファンには、こういう心理もあるという話

初戦
「今日勝ったら良いけど、負けたらアドバンテージ無くなってズルズルいきそうや」
「ああ、リードされた、やばい、チャンネル変えよう」
「村上、送りバントでいいって・・・ああああ打ったぁぁぁ」
「あああ、交代したら打たれるのとちゃうか」
「岩崎、打たれた!怖い怖い怖い」

2戦目
「大瀬良やったら打てるやろ」
「あ、やばい、今日の大瀬良打たれへんわ」
「後半、やばい、チャンス逃してもた。負ける」
「坂本〜さーかもと」
「木浪、お願いお願いお願い」

今夜は、息子たちが観戦する甲子園
「どうぞ、勝ってあげて」
「どうぞ、勝って」
「どうぞ、雨降らないで」
「どうぞ、試合は続けて」

今日勝ったら、孫のファンクラブの継続代金を出してあげよう。

ちょっと奥さん!聞いてくれはる?

あんな、この前の休みの日なんやけど
そうそう、月曜日
孫が来やってん、久しぶりやから嬉しかったんよ
いや、それはええんやけど
「阪神のCS抽選、当たったで」って言いよんねん
ええな!って、なるやん
うちら申し込み損ねたから、なおさらやん
「いやぁ、実は子供で送った分も当たってん」
そんなん言われたら、誘われてると思うやん
「会社の同僚と一緒に申し込んだから、あげてん」
いや、なんで?二つ当たったらくれたら良いやん
怪我で行かれんかった甲子園やん
「そいつ抽選外れたって言われて、つい言うてもてん」
え、じゃあんたらと、その友達が行くって話やん

ちょっと、奥さん!どう思う?
あの子らだけの分やったら、ただの自慢やけど
わざわざ、もう一つ当てた分の行き先言わんで良いやん

え?もう息子の来年のファンクラブは継続したれへん
って、拗ねてるわ

優勝は格別です

ワンアウト2塁からハーフバウンドの強い当たりがセカンドを襲い、一瞬、同点がよぎりましたが、中野の好捕。
栄光の架橋で登場した岩崎の投じた球だけに、横田のフォローがあったのかと思うほど。
結局、最終回のアウトは全部中野が捌いたのも今年を象徴したかのようです。

優勝は格別です。
忘られていない背番号24にグッと込み上げた瞬間でした。