すべてを絶景が勝る勝連城

真田幸村、勝海舟、平清盛、竹中半兵衛、田中角栄などなど。彼らは英雄か、それとも奸雄か?ところ変われば正義も変わり、伝えられる歴史は勝者の正義ですよね。

沖縄の勝連城にも悲劇の英雄で伝わる阿麻和利もそんな一人でしょうか。知恵に長け百姓でありながら悪政を敷いていた前城主を討ち新たな勝連城主になったと伝わります。長けた知恵で貿易にも通じ勢力を伸ばすと、時の琉球王府は絶世の美女と評判の娘を嫁がせたとか。しかし、強すぎる野心は最後には身を滅ぼす事に。

中城の護佐丸抜きで語れる話ではないのですが、先ずは歴史を知るよりも勝連城から海を見てほしいと思います。

下から見上げても、少し小高い丘の上に建つお城と言ったイメージかも知れません。城郭を登る階段は確かに急ではありますが、それでも建造物内を上るに過ぎません。過ぎないのに、登り切った後に目にする眺望は世界を手にした気になる達成感をもたらせます。三方を囲む海を見下ろす我が眼は、僅かを登った以上に世界を見下ろしますから、自分を過大に評価してしまいそうです。

 

詳しくは知らないので、迂闊な推測は失礼かも知れませんが、絶世の美女を傍にあの景色を見れば何でも叶うような気になるのも仕方のないことかも。乱を起こしたのは阿麻和利ですが、起こさせたのは勝連城でしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA