妻が実家で焼き芋に特化した調理器具を見つけたので、持ち帰り焼き芋を作ると言い出したので、最近、気になっていた[アルミで巻いてコンベオーブンで焼いたら蜜がドバー]でのも食べたいと、リクエストしてみたら、日曜日の気楽さも相まって、妻が乗ってきた。
用意されたサツマイモは紅はるか数本。まず手間のかかるオーブン用の下拵えを済ませて、調理にかかる。こちらは90分加熱した後に自然に熱を冷ますため120分後でなければ食べられない。
一方の、妻が見つけた調理器具は、見た目から焼き芋を焼く心意気が伝わってきそうな外観で、中には陶器みたいなボールがいっぱい入っていた。
なんと、一度ひっくり返す手間があるものの、10分余りで完成した。
出来上がりに時間差が余りにもあって、完全に食べ比べとは言えないけれど、試食開始。
10分陶器製
あ、美味い。直径が10センチに満たない中程度大きさの芋だったけれど、キチンと中まで火が通っていてホクホクした食感の甘い焼き芋だった。少しバターを塗ると甘味が際立って、裏漉しをしていないのにスイートポテトのような舌触りも滑らかな美味しさに頬が緩む。
120分オーブン
巻かれていたアルミを外すと声が出た。いや、出ていたのは蜜で、焼き芋の皮をテラテラと飴色に輝かせている。既に、甘さを確信される見た目を味が超えてきた。美味しい。ホクホクというよりねっとりとした食感で、何より甘い。テレビで見た蜜芋がここにあった。輪切りすると崩れてしまうかもしれないから、縦にナイフを入れてスプーンですくうように食べた。同じ芋が焼き方で、こんなにも味も食感も変わってしまうとは驚きだ。
手軽に食べるデザートとしては、陶器で作るのも及第点を出せるけれど、特別な一品として人に出せる甘味として器にもれるのはオーブン芋だ。
作り方で味に差が出るなら、野外で試してみたい気もする。