久しぶりに父親が夢に出てきたら。

兄妹が何か話し合っていた。よくは覚えていないが深刻な内容ではなく、談笑に近いものだったと思う。その中で、長男がいつの間にか現れた装置の前で説明を、始める。
装置はメガネ橋を逆さまにしたようなもので、端には人形が置いてある。
「いいか?この人形を凹みに押し出すとどうなる?向こうの端とこちら側は同じ高さにしてある」
そら、反対側でポコんと立つのと違う?
いや、摩擦が起こるから上れへんのと違うか?
進む速度もついてるからな。
「この台は摩擦係数が0になるようにしてある、いくぞ!はい即答」
ええ!
じゃ、台の上まで上るけど、転ける。

人形が滑る、確かに摩擦がないように見え、滑らかな動きだ。じゃ、この早さで転けるぞ。

人形が最後の坂を滑り上がる。と、ポンと立ったではないか。何やら満足げな兄。ふと見ると、隣で親父が笑っている。30年前に死んだ親父だ。
おいおい、オヤジ来とるで。
夢の成せる技か、兄も妹も当たり前のように『ホンマや』って笑ってる。実は僕も驚いていない。

不思議を不思議と感じない不思議の夢ですが、なんで摩擦係数0の話なん。

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