町工場の立ち並ぶ通りを7時に駆け抜けて駅へと向かう。
月曜の朝の気だるさを感じながら自転車をこいでいると、いくつかの工場の音に気づいた。
働き人の出揃っていない早朝だけど、一画だけ蛍光灯の光と旋盤の高い音。別の工場はトラックの動く音、人の声は聞こえない。
今、閉まっている工場も僕が会社に着く頃には大半がモノづくりの音を響かせているんだろう。
モノを売る人が街を動かし、モノを作る人が街を支えてるんだろうな。
ふん。
気だるいなんて、言っていたら、工場の親父に叱られそうだと、少し力を入れてペダルをこぐ。