妄想の膨らむ通勤電車

構内に至る階段の半ばで後ろから男性の話し声が聞こえてきた。地下通路に割と響く声で話している言葉は、韓国語?チョンなんとか?
二人連れだと背中で感じていたが、途中からもう一人いる事がわかった。

改札口で何気に振り返ると男性3人組がいる。最後の1人は女性かと思ったが、それも男性だったようだ。僕と同じように市内に向かうホームに向かっている。僕が2両目で立ち止まると、意外にも3人組は二手に分かれる。黒マスクをした1人が僕の隣のドアから乗り込む。見るともなく眺めていると直ぐにスマホをいじり始めた。先頭車両の2人と連絡をとっているのかも知れない。

大阪の中央を横断する地下鉄に分散して乗り込む外国語を話す彼らの狙いは?この先、更に散らばるのか?別働隊が存在するのか?

謎と僕の妄想は深まって行く。
いや、乗り換え駅に着いたから深まらない。

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