橋を渡った先に不思議な分岐を見つける。
知恵の輪
少し離れた所から、目にしていた看板から、小さな迷路かな?と、思ったが、見当違いも甚しかった。右回りに7周、左回りに7周して戻ると言うシンプルなストーンサークル。
左の階段を進み、不動尊をお参りすると、本堂へ続く階段に夥しい数のダルマを見る。
そういえば、此処へくるまでにも、境内の至る所に小さなダルマが置かれていた。中には置かれているというより、石垣や木の根に挟んでいるものもある。
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ダルマ棚を見て思い至る、寺の名前にちなんで勝ち運を祈願する習わしか!大きなダルマを見ると、勝負の大きさと祈願の強さが伺える。
ご本尊は、十一面千手観音菩薩で行き渡る目と救う掌を持つ慈悲の菩薩様だから、ご本尊と言うより、寺の名前で勝ち運祈願のお寺になったのだろう。元は勝王寺と言ったそうだから、かなり勇ましい。改名しなかったら、信長に焼かれていたかも知れないと、勝手に思う。
最古の荒神様や大師堂を経て、本堂に至る道を行く。
荒神様だけでなく、弁財天も境内に祀られていると言うから、本当の信仰って、神仏を分離するもので無いのかもと、いつもながらに思い至ってしまう。
日々の暮らしの中では、些細な事、大層なこと、気を煩わせるけれど、橋を渡って以来、鎮まっていくのがわかる。