喉元を過ぎると言う事

明日の飲み会の誘いを断れない。
午前中に来た誘いは断れたのに。

痛風で痛む足は午後からは僅かの痛みも残していない。
喉元を過ごして痛みを忘れた愚か者は愚かだ。

朝イチに課長と話していた。
「土曜日に、激痛が来てね、たぶん、痛風の始まりか革靴がキツかったせいかと思うんですよ」

「その症状は間違いなく痛風です。ビールがダメなんじゃなくてアルコールがダメなんです。ともかく水分を摂って摂ってオシッコとして流す事です。ダメですよ、最初は2、3日で痛みが引いても、どんどん長くなりますよ。もう、原因が溢れてるんですから、原因を追加せずに安静と水分で流すんです。明日、飲みに?もってのほかです。」

愚か者にも人の誠意は伝わる。少し舌打ちしながら飲み会を断った。

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