奥歯の小さな入れ歯に慣れていたのに、反対側の前歯を抜いた時に大きな入れ歯に替わった。そうではないけれど、上の歯がほとんど無い父の入れ歯に似ていた。50代に大きな入れ歯は辛かったし、話すのも歌うのも舌足らずになってしまったように思えた。年寄りのCMだと思っていた商品を購入した。
定年になって、インプラントを入れた。
クソ高い治療になったけど、入れ歯が不要になった途端に受けて良かったと思えた。話す。歌う。もちろん食べる。当たり前だった健康を思い出す。
聞く方はあまり違いないけどな。
妻の独り言は聞こえない。