胃カメラって案外イイ

最近、逆流性胃炎の疑いがあるって診断されたから、妻が胃カメラを推してくる。
「昼休みに撮ったくらいやから大丈夫って」
「鼻から入れたら、えずきもしないわ」
「自分の食道とか胃の中とか見れんねんで」

最後のセリフが決めてとなってカメラを呑んだ。

結論的には、まぁ楽しかった。

麻酔は苦い
鼻の点鼻薬は喉に落ちて気持ち悪い
鼻水まで喉に絡んで良くないものを飲ませれている感じ
医者が来る
鼻からカメラを突っ込む
さっそく映し出されるモニターに食道が映る
喉の奥に感じる異物が目の前のカメラだと思うと変な気分
ケーブルはどんどん奥へ進む

「ああ、胃は汚いですね」

あっさり酷いことを言う
「十二指腸まで見ましたが、胃以外は綺麗ですよ」

モニターに映る泡は胃酸か
桃色の組織とそこに点在する赤い斑点

嗚呼、案外に楽しい

抜く頃に少し鼻が痛くなったが、好奇心の勝ちだ
自分の胃壁を見ながら医者と話すなんて面白いわ
胃カメラって、案外、良い

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