”とっさ”って、こう言うこと

松葉杖が片方になって、アキレス腱の切れた左足にかかる荷重が増え出した。踵の高さを出す板も2枚抜けて徐々に縫合したアキレス腱が伸ばされていく。家の廊下では時に松葉杖を浮かせてみるけれど、左足にかかる荷重が怖くていくらも進めない。でも順調に回復を感じる。

孫が熱を出したと息子からSOSが来て、パジャマ姿の孫とお留守番。
食欲がないと言うので、用意したエネルギーゼリーを食べている。
まだ、しんどいのか、ソファーで横になったままゼリーを吸う孫。
テレビはyoutubeがかかってる。

ああ!
孫が叫ぶ。
とっさにパソコンから孫に目を移す。
「吐いた」  
一昨日、高熱時に吐いたと聞いていたから驚いた。
気づけば、孫のそばにきて体をさすっている。
吐いたものをみると、ゼリーだけだ。
どうやら、寝転んで食べたことに原因があったなと思う。
ティッシュとトイレットペーパーでゼリーを拭き取る。
不安げな孫に水を勧める。

ふとパソコンをみると、横の机に松葉杖が立てかけてある。
あれ?杖なしで、飛び出したんや。
見たら、足が痛くなってきたけど。
これが、「とっさ」ってやつやなぁ・・

沖縄にもお寺はあるんだ

ここ数年、寺社仏閣参りをする事が多くて、色々とお参りしていると、日本は元々神仏習合な国だったと言うのが理解できる。お寺でありながら鳥居があったり、境内に神社があったり。

明治政府の神仏分離政策の影響が100年も続くんだと思ってしまうけれど、分かれてる方がしっくりくる気がするのも影響か。

沖縄は神様の邦と言うイメージが強くて、波上宮や普天間宮など立派な神社があるけれど、真言宗や臨済宗系のお寺も多いと言う。神社はいくつもお詣りしたけれど、お寺にはほとんど行っていないから、観音寺を中心にお参りしたい。

なんて、七月になると、不思議と沖縄に行きたくなって、旅の理由ばかり考えてしまう。

あおい沖縄が好きだ

薄曇りでも構わないけれど、58号線を北上するときの青い空が好きだ
壁に直接書かれた看板が並ぶ様は沖縄に来た感じがする
基地は好きになれないけれど、嘉手納あたりは空が抜けて青空が映える

ニライカナイ橋から見える南の海
真栄田岬から望む夕日の海
浜比嘉島の入江の海
風雨に荒れる海も悪くないけど、光を弾く碧い海が好きだ

名護の市街地を抜けるとヤンバルエリアに入る
安須杜に迫ると山が森になり木々が覆ってくる間を走る
2億5千万年前の巨石の背後を囲む蒼い森が好きだ
雨の日は幽玄な景色を見ることができるが、足元が滑るから嫌だ

届かなかった上半期

お正月や節分に立てたいくつかの計画を振り返ってみたら、計画倒れが続出していることに気づいた。
開業も小説の投稿もHPの作成もできていない。
まぁ、予定になかった事故や入院は暗礁だったか。

何かと不安や心配は尽きないのに
『四月が無理なら六月でいいさ、それも無理なら八月で』
なんて空気が周囲にある。
ダメだと焦り始めた四月に事故り、焦った五月に怪我してりゃ開き直れる。

最近、図書館で天星術やら鑑定術やら神龍やら宇宙の声やらの本を読み漁っているけど、どれも似たり寄ったりで面白い。違う入口でも案外中は隣り合ってるような気がする。なんとなく、共通しているのは成功をイメージするってことかな。

よし、商売も書き物もHPも人並み以上に操れるから、小金を稼ぐ程度の成功は約束されていると確信する。(ん・・・成功イメージが小さい)

沖縄が絡めば正当化される

アキレス腱を断裂してから引き籠る僕を、妻が気分転換にロゴスショップに連れてきてくれた。
「これは楽しい」
前に買い物ついでに見つけたというが、昔の商品と違い、何かと便利グッズが増えている。だけど、テントやタープに目を惹く新製品があっても、もうシュラフで寝るのはしんどい。キャンプ飯は楽しいけれど、夜はバンガローでいいよ(^○^)
「これ見て」
妻に呼ばれて目にしたのは、いかにも保冷効果の高そうなクーラーボックス
こちらの保冷剤とセットにしますと、保冷効果は格段に上がりますよ。
店員は9時間前に入れたというジュース缶を手渡し、キンキンに冷えた状態を体感させる。肉や野菜を入れる場合は保冷剤に触れたところが凍ってしまうので、間にタオルなんかを挟むといいなんて、保冷効果を際立たせるトークが上手だ。

「古いけどクーラーボックスもあるわ」
「氷は近くのコンビニで買うよ」
と、じんわりかわしてしていたのに、

「沖縄に持って行ったら、ブルーシール詰めて帰れるな」
「保冷剤入れなければ、保温効果も高いらしい。」
ピザを持ち帰っても熱々といった店員の言葉を拾った。

「ブエノチキンを丸々と持って帰れるね」

なんで、キャンプ用品を検討するのに沖縄を絡める!

ああ、わかった。前回きた時から欲しいと話していたな、家で聞いても買う気になれなかったけど。妻は、最初から店員側の立ち位置だ。対僕用のセールスポイントを熟知している。

でも、君の持っているクーラーボックスだと、ブルーシールのアイスは100個くらい入るんじゃないか。。。。。

知らんって事に悔しくて期待もする

何度も行った事のある場所がテレビで紹介されてたりすると、知っているくせに番組を見てしまう。
「ああ、この店のしょうゆ味が美味いよな」
「あ、ここ曲がったのたこ焼き屋行ったな」
「この店でかまぼこ買ったな」

魚の棚のロケとか、鶴橋のロケとか、東向商店街とかだと、叫んでしまう。
「こんな店できてる、また、行かなあかんな」とか笑ってる。

ところが、沖縄だとちょっと違う感じになった。
「どこや?浜比嘉島」
「ええ!懐かしい。あのモズクのおばちゃん、映るかな」
「なんや、万能ソースって。クリーミーマヨって何?浜比嘉島なん」
去年も一昨年も行ったのに、知らなかった。
なんか、悔しい。
「焼きそばはともかく、カニもずく天ぷらって何?美味そうなんですけど」
「廃校で沖縄そば食べれんの?」
キンタコの移転や青い陶器も知ってんのに、浜比嘉島なんてアマミキヨ界隈で終わった気になっていた。ロケ地を全く知らなかったことに悔しくて、行きたくて。

何?恩納村の海ぶどう丼も変わったの?
え?名護にこんな店あんの?
あれ桜坂の劇場か?

沖縄のロケ地は気になってしようがない。
知ってるところを知っていたいのに、知らない店に悔しい期待感も抱いてしまう。