大病院は広くて困っていたら

アキレス腱断裂のために、大きな病院に来てみると、紹介状受付窓口~整形外科外来~麻酔適合検査のため、採血採尿~心電図~レントゲンと回り、整形外科外来を再受診

松葉杖の移動に慣れていない僕は、最初の外来あたりで汗をかくほどで、左肩の関節症の痛みもあり長い廊下をゆっくり歩いていた。 すると、意を決したように、妻が車椅子を借りてきた。

年配の多い病院で、それは恥ずかしい!と、断っていたのに、見てられないと持ってきた。車椅子を押してはいたけれど、乗った事はない。

おっ。妻が押そうとするのを制して、自分で動かしてみる。あああ。初めての運転だ。左右の車輪の回し方で小回りが効く。両手で漕ぐと、そこそこ早い!て、思ったところで、後ろを掴まれた。

松葉杖を上回る体験だ。

安静を強いられて

すぐに調子に乗るから、アキレス腱を切ったクセに動くな!と、言われて、ほぼ寝たきり状態になっている。2階へ上がれないので、仕事ができないと漏らしたら、手術しなあかんのに、今は安静が治療!やからと、言われる。

では、仕事道具を持ってきてと頼んでも、集中したら、絶対動く!と、止められる。

安静を強いられて、困るような顔をしてみるが、ゲームとビデオと居眠りの怠惰な生活も楽しい。働きたいような素振りは続けるけど。

初めての松葉杖

普通に見聞きしている松葉杖だけど、初めて使うハメになった。左アキレス腱断裂。バドミントンの最中に踵をコンクリートにぶつけたような衝撃があり、崩れ落ちたらアキレス腱を切っていた。

かなり痛いのに、手術も必要なのに、初めての松葉杖に嬉しさを隠し切れない。

僕の机でお支払い

新聞の請求はがきにPAYで支払い可能と書いてあったから、テレビを見ながら、サイトを起動させた。残高は足りている。

ポチッとした。

表示された残高が減っている。
妻が仕事中の僕に渡した水道料金のハガキにも、同じようなバーコードが書いてある。
スマホに表示された残高が足りない。

チャージするためにポチッとした。

あらためてハガキを読み込むと支払う金額が表示された。
ポチッとした。

僕の机でお支払いが完結する手軽さと、銀行残高が減った実感のなさ。

銀河鉄道の父を観た

今時のテレビに多い、早い展開ではないだけに、映画館ならではの名作だ。ジワリと進む展開は、実在の人物だけに知る行く末を、忘れるかのようなドキドキをつれてくる。

未完成や未成熟を否定する事なく、身に覚えのある過ぎたる愛が微笑ましくて、もどかしい。愛ある家族の死には哀しみの涙が止まらない。

頑張ると、どこかしら痛い

南森町で用事を済ませた後、天満橋まで歩いた。天満橋の用事が終わったので、谷四まで歩いた。近くまで来たのだからと、谷六の知人を訪ねようと思い、ついでに歩いた。知人に会えなかったが、空堀商店街で美味いうどんを食べた。谷八の用を思い出して、ついでだからと歩いた。いつしか最寄駅が谷九だと気付き歩いた。四天王寺前のタコ焼きが食べたくなったけど、足の裏が痛くて止めた。

そういえば、うどん屋を出てから痛み出していた。もう少し、頑張れるかと思っていたのにダメだった。

家に帰ると、足全体が痛い。うたた寝したら首も痛い。この頃、頑張ると、どこかしら痛い。これが高齢ってやつか。否、運動不足ってやつか。