大阪に住む僕にとって、親父の故郷でもある名護は遠くて近い町だ。
その名護市で任期切れに伴う市長選が始まる、現職と新人の一騎打ち。最大の争点は辺野古基地問題だろう。
未来か現在か。
今、住んでいない誰もが部外者だ。
基地建設は進んでほしくないけど、毎年少なくない米軍再編交付金で成り立つ暮らしもなかろうか?
遠くで行方を見ていきたい。
孫の自転車を買いに行ったら
少し腑に落ちないコメントをしながら、息子が孫の自転車を買ってやって欲しいと言う。少し腑に落ちないが、孫がそばに居る気配に断れない。
少し大きめの息子の新車に同乗する。
大きな車だから子供用の自転車だと、少しのスペースで積めるようだ。
何件でもハシゴしてあげるからと、息子と孫に伝えて1件目に入ると、僕の自転車より少し高めの自転車と同じくらいの自転車と少し安い自転車があった。
順に見て行くと、頃合いを見計らって店員が声をかけてくる。サイズ、注意点、今ある色はこれです、なんて。
孫の輝き出した瞳を見ると、ハシゴしないのが伝わってきた、青い自転車を気に入ったんだね。
でも、もう少し高い自転車を選んでもいいんだよ。こっちの黒はどうだい?あっちの緑もあるよ。
グレードを上げようとする、僕を無視して、孫が店員に話しかけている。少し多い目の出費を覚悟してしてきたのに、安く上げてくれる孫に感謝は少なくなかった。
買ってあげた自転車で、転けないだろうか?車には気をつけて、なんて、心配も少なくなかった。
グリーンポイントの商品を選び終えたら夜だった
強い気持ちを持った妻から昼過ぎに言われた。
「交換商品やけど、今日中に決めよう」
気楽に「そやな」って、答えてから7時間が過ぎてる。ああ、もちろん途中で食事もしたし、施設に下着を届けもしたから1時間は抜けてるかもしれない」
途中で、同じ商品なのに出品業者によって必要ポイントが異なることに気付いてしまった。
彼女は燃えた。
最安値だけじゃない、レビューも確認して評判の悪い業者をチェックする。
「後でトラブらないために、こんなとこも大事やねんで」
そやね。
パソコンで調べるの僕やけど。
「あああ、さっきのページもう一回見せて」
全商品を決めた後で、グッタリする僕に彼女は得意気に言う。
「ちゃんと調べてなかったら、パパの欲しがってた石窯ピザは買われへんかったね」
もうピザを焼いてシャワーを浴びてゴミを圧縮するイメージはできているようだ。
地下鉄は屋内だろうが風にさらされる
大阪メトロのホームに降り立つと、何故だか突風に見舞われる事がある。それなりにセットした髪型も台無しだ。
線路の彼方から吹いてくるのか、階段を吹き降りてくるのかわからないけれど、改札をくぐったときには無風状態だから、線路上を渡る風かもしれない。
髪を散らすだけでなく、寒い。
でも、確かに屋内の風かなと思う。
冷たさは外よりマシだと思う。
でも、少なくなった髪を上手く整えたのに、散らかされたのがくやしい。
ちょっとちょっと
7:05にかけたアラームが鳴ると読んでいた新聞を閉じてマフラーを巻く。出かける時刻の合図だ。
「ちょっと見てみて」
妻の呼ぶ先にはメダカとヌマエビの小さな水槽がある。
「なんかエビが増えてる気がする」
そうやなぁと、一応水槽を覗き込んで相槌を打つ。横目でめざましTVを見ると7:08だ。
玄関に向かい靴を履く僕に、忘れ物の確認をしてくれる。
「財布、定期、時計、眼鏡持った?薬飲んだ?やっぱり大阪ガスに言って、カタログもらってこようかな?」
ネットでも見れるから、ついでが有れば店に寄ってみたら、と、返事をして慌てて自転車の鍵をとる。おそらく7:12にはなっているはずだ。
空気の少し減った自転車を飛ばして駅に向かう。
改札を抜けて早足でホームへ続く階段を降りると、7:20発が入ってきたところだ。
玄関のちょっとのやりとりが危なかった。
7:08から7:05にしたけど、もう2分くらい必要かも知れない。
カタログから選べない
浴室をリフォームした際の、グリーンポイントのハガキが届いた。
思ったよりも素敵な商品が多くて、選ぶのに苦労している。
二人で選ぶから尚更だ。
いちいちネットで調べたら、ケチばかり目について決められないよ。
でもiPadなんて言えないなぁ。
Windowsもひとつあると便利だけどなぁ。
妻の欲しがっていたクリーナーを見つけたけど、それはひとつ前の型で、ナニナニができないからって却下された。
とりあえず、ひとつだけ希望しとこう。
「手を出したら、ピッと開くゴミ箱。」
受けたから、これは採用してもらえそうだ。
締め切りまでに決めるように見張っておこう。