なり山あやぐな事故

はじめにお詫びと訂正です。沖縄の「なりやまあやぐ」を「慣れた山ほど油断して危険なんだよ」という意味で「慣り山危ぐ」と勝手に思い込んでいましたが、間違っていました。
ただ、色々ネット情報を見ても明快な和訳がないことから、時代や背景で多少の意味合いの違いがある様ですが、僕の解釈は的が外れていました。
そもそも、「あやぐ」とは「危ぐ」ではなく、宮古地方の歌謡を指す「綾言」らしいのです。聞き慣れない言葉ですが、歌謡という意味で教訓歌も多いと言います。アタマの「なりやま」ですが、「慣れた山」とも「馴れた山」とも捉えられています。歌詞を見ると女性から「馴れ馴れしい女には気をつけろ」とか「手慣れた馬でも手綱を緩めるな」とか出て来ますから、妻が夫にハニートラップを注意している様にも感じます。
琉球新報の記事では、「成り」と考えた筆者が「成功者を単純に羨むことなく、努力をしなさい」との捉え方が書かれていました。

そうすると、僕の解釈は的外れであったものの、大外れでもなかったのか!と、言い訳の余地は残りそうです。
慣れた車の作業で、ほんの不注意から物損事故を起こしてしまいました。
身体の不調は無いのですが、警察を呼んだり、保険会社と話をしたり、何より、被害の会社にお詫び申し上げたり、気分も車も凹んでしまいました。

本来の解釈とは違っていても、今更ながら「慣り山危ぐ」と身に染みました。

やりがちな事

沖縄好きが知られている職場で、「沖縄行くんですけど、どっか良いところありますか?」
なんて、軽く聞かれたら、聞いた人が引いてしまうくらい語ってしまう

沖縄で何がしたい?
観光?
マリンスポーツ?
食べ歩き?
琉球文化?
どこに何泊するの?
いや、これくらい聞かないと、君にとって「良いところ」がどこなのか、教えられないわ。

そんな僕の語りに興味を持った人には、もれなく、お手製のガイドまで作ってしまった。

僕は親切だけれどメンド臭い。

聞いたこともないホテル

パラパラと旅行ページを覗いていたら、沖縄にも聞いたことのないホテルが沢山できていた。リニューアルや外資で名前の変わったものもあるけれど、結構、新築されている。

案外、保守的で気に入ったホテルしか使わなかったからだ。

なんて、沖縄旅行前提の自分に驚く。

清明とシーミー

二十四節気の5番目に当たる「清明」に明日から入る様です、この時期は全てのものが清らかで生き生きしているとの意味を持ちます。ただ、花が咲き誇る気候の良さを感じる季節ではあるものの、内地では時候の意味合いの強い清明ですが、沖縄に行くと趣が異なります。

沖縄発音でシーミーと言われるこの頃は、神様やご先祖に一族でお参りします。よくTV番組などで、お墓の前にどんちゃん騒ぎが報じられますが、このシーミーの墓参りがほとんではないかと思います。僕らも何度か、意図せず来沖がシーミー時期に重なりましたが、高速ではシーミー渋滞が発生し、スーパーではシーミーコーナーが設置されており、内地との違いを実感できます。

聞いた話ですが、どんちゃん騒ぎには「飲み食いに苦労していませんよ」って先祖へ安心を届ける意味合いがあるとか、心配をかけないように親族が仲良く笑い合うなんて、素晴らしい伝統だと思います。大阪に出て来ても、親父がシーミー祭を続けていたのは「家庭円満」を一番願っていたのかと感じます。

にんじんしりしり

沖縄料理では定番ニンジンシリシリ
人参を細切りにして炒めたものだけど、ウチの家ではスライス状にして炒めています。細切りとは少し違った食感がウチの持ち味ですが、図書館で借りてきた沖縄料理の本を見てニンジンシリシリの写真を指差して、妻が振り返りざまに言います。

久しぶりに「ニンゲンシリシリ」しようか?

すぐに言い間違いに気づき大笑いする。
「ニンゲンって!人間尻尻?」勝手な想像で笑ってる。

偉くなったと田舎の子に思うような気分

TVニュースで知ったけれど、HYが沖縄でクリーンなフェスに取り組んだって。メンバーがデザインしたゴミ袋を来場者に配り、フェス後にゴミの散乱する恒例を破ったのだか。フェスにはスキマスイッチやらあいみょんも参加していて、コロナ禍でしぼんだ会場は凄い盛り上がりを見せていたようだった。

何だか、HYが偉くなったようで嬉しかった。息子に勧められたのは何年前だったか?AM11:00を歌ったのは何年前だったか?今は移転したけど、僕らの好きだったキンタコが彼らの地元だと知ったのは何年前だった?海中道路に至る道路も狭かったけど、今は片側2車線。

昔から知ってた田舎の子が偉くなったようで嬉しいニュースだったわ。一度もライブに行った事はないけど。