沖縄に行く友人がでーじなってる

妻の友人が週末に沖縄に発つ予定だ。
息子さんの挙式が恩納村のホテルで開かれるらしい。
神経質と言えるくらいにコロナ対策を施している友人は、人気の無くとも行くべき観光地を妻に相談している。

ところが、日毎広がる感染拡大に心無い雑音も耳をつく。
「こんな時に沖縄観光せんでもいいのに」
心痛むと言うSOSに憤慨する。
大阪も東京も危険さは変わりませんけど。
呑んで騒ぐ観光客が多いんですけど。
だからよ。
呑んで騒がない人は大丈夫。
大阪や東京では通勤電車なんて、避けられない密があるけれど、沖縄の密は避けられるから。
それでも、感染リスクは無くならないけど、キチンと沖縄を楽しんで欲しいな。
沖縄に行くのに罪悪感は必要ないね、通勤電車よりレンタカーの方が安全やと思うし。

沖縄に行ってきて思いました。
国際通りの呑み屋は賑やか。
名護のそば屋は美味かった。
ちゃんと、コロナ対策して、ちゃんと沖縄を楽しみましょうよ。
年末にも行きたいし!

沖縄の見どころを聞かれただけなのに。

妻の友人が、来週沖縄に行く。
息子さんの挙式に参列するらしい。
その友人が妻に見どころを聞いた。
黙ってられない。

僕が返事する許可を友人にもらった。
長文の許可を友人にもらった。
LINEだと長すぎるので、パソコンで打ったものを写メする事になった。
走り書きのつもりなのに、4ページに及んだ。
初日と3日目の半日ずつのコースなのに、ついあちこち紹介してしまう。
嗚呼、ゲームするより面白い。

太陽が別人だ。

沖縄はもちろん暑かった。
南国だ。
燃えるような太陽が命を奮い立たせる。
大阪も暑い。
でも、ガジュマルの木もシダの木もない。
刺すような太陽に命を削られるようだ。
まるで、太陽が別人だ。

やり残した沖縄

チャーリータコスに寄れなかった。
キンタコのアメリカンなタコスも食べてない。
忠孝蔵が定休日だった。
千日か東食堂のぜんざいが食べたかった。
Jimmy’sで買い物出来なかった。
A&Wのカリカリポテトを食べながらルートビアを飲んでない。
南部そばのテビチそばを食べてない。
高江州食堂のゆし豆腐そばを食べてない。
我部祖河食堂のソーキそばを食べてない。
水着を着ていない。
アクションカメラは持ち腐れた。
マンゴローブをカヌーで渡りたかった。
牛車でのんびり観光はどうした。
青の洞窟は側を通っただけ。
贅沢に空を飛ぶ計画は飛んだ。

また、沖縄に行く理由には事欠かない。

沖縄ロスの僕がした事

ありがちだけど那覇空港で呟いた。
沖縄に行きたい。
とりあえず、宝くじを買った。
スクラッチはハズレた。
iPhoneのアルバムを見たら恋しくなった。
荷物を解くと、買えなかったTシャツが惜しく思えた。
次に沖縄に行くために、出来ることを考えた。どうやって、旅行代を稼ごうか?

はぁ〜
とりあえず、沖縄の海でも見ながら考えようか。

昔をさんぽした波の上

父の白黒写真の裏には、還暦を迎えた僕が生まれた日よも古い日付が鉛筆で書いてある。
添え書きは「波の上にて」
[とんぼ]と書かれた小さな漁船のヘリに腰掛け、カメラに向かって笑っている。
波上宮に参拝した後に、ビーチに降りてみる。父の写真が撮られた場所を探してみようと思う、手がかりは背景に写る、人の横顔のような岩だ。漁港がビーチに変わり果てても、この岩は変わらずにいるに違いない。

限られた時間内に『昔』にたどり着けるかどうか分からない、不安と期待をチャンプルしながら、70年近く前の写真を手に浜辺に降り立つ。

あ。

あれ?そこに見えた岩の形に覚えがある。
手元の写真を見る。
あれ?
見つけた、もう見つけてしまった。
探す苦労も時間を気にして焦る事もないまま見つけてしまった。

感動には多少の労苦は必要だと思った。
親父が写真の中で笑う。