沖縄旅行を妄想したら終わらない。

沖縄旅行の計画を立ててみた。

メンバーは4人。僕ら夫婦と友人2名、息子もいるし友人には家庭もあるから、現実的ではないけれど、妄想遊びだ。

まず、季節は暑くなり始める少し前の4月が良いかな。仕事と最大折り合いをつけて3泊4日で水曜日に発ち、日曜日は休養に充てる、もしくは日曜日に発ち、木曜、金曜と残り2日を気合いで乗り切る。次にホテルのチョイスだけれど、生活苦のウチに合わせてもらって安くあげたいところだけれど、そこはリゾート感は残したい。と、なると、かりゆしリゾートや残波ロイヤルクラスで選ぶ事になる。夜の国際通りを楽しむために最終夜は那覇市内に泊まるのも楽しいだろう。

出発便は昼には沖縄に着くよう割増料金を払う、旅立ちの朝の陸海空が良く見えるように座席は右側窓際を前後に2席ずつ。

朝ごはんは機内に似つかわしくない弁当の持ち込み。もちろん、ただの弁当じゃない、旅行の忙しい朝の暗い内から自宅を出る前に作った「ポークタマゴにぎらーず」だ!お昼ご飯を考えて1人一個。CAさんからスープをもらいながら、気恥ずかしさを笑いに変えて少しケチャップのかかったご飯を頬張る!

ヤバい!この妄想は楽しすぎて、沖縄に着くまでに会社に着いてしまう。

マブヤーを語らずしてヒーロー語れず

沖縄では知らない人のいない(たぶん)琉神マブヤー。内地では知る人ぞ知る琉神マブヤー。

ウートートーやエイサーなど沖縄の魂がこもった九つのマブイストーンを悪の魔物が集め封印しようとする、沖縄の人々は神や先祖から受け継いだ大切な心を忘れてしまうのか。その時、ニライカナイから使わされた魂の戦士マブヤーが、悪の魔物からマブイストーンを守るのだ。

たしかシーズン4まで制作されたと思うけど、驚いたのが、人気を爆発させた初代マブヤー役をシーズン2でチェンジした事。しかも、同じ俳優がハルサーエイカーのカマーだったかヘラだったかをやっていたから更に驚いた。

本編も秀逸で、物語の肝と言えるマブイストーンが普通に道端に落ちていたり、貴重なはずなのに手荒に扱われたり、命懸けで守ったマブイストーンを出入り自由な工房の地べたに置かれた甕に入れていたせいで簡単に盗み出されたり、そもそも、悪のマジムンが変身前のヒーローの家に簡単に忍び込むって、浜辺に突然現れた怪人に驚くにしても、浜だから見通し良いよねなんて、もう突っ込み所に事欠かない番組で、関西人的には余りにもボケが多いから、簡単にトリコになってしまった。

マイV、マイV、マブイって、アチコーコーのハートって。さすが公文書にアワティハーティと記載される沖縄ヒーローの主題歌だ。カラオケに入ってるのに気づいた時には思わず歌ったけれど、見事に誰も知らなかったなぁ。

ハルサーって農家だったのか

沖縄のヒーローの中ではマブヤーと共に老舗の部類に入るハルサーエイカー。知らなかったのですが直訳すると「農家の一族」となるらしいです。道理で!と、うなづく部分が多々ある物語でした。
昔の暮らしには食品ゴミなど無かった。現代の飽食時代に溢れる食品ゴミに怒る精霊に大地と共に暮らす農家の一族が黄金の野菜を集めて敵を鎮めるって話だった?「クガニヤサイ」ってのを探していたような気がします。敵となる精霊は使い魔としてゴミから「チリー」や「ドブー」と言う魔物を作り出し現代人を懲らしめますが、赦しと共存を求めるハルサーは農具から生まれたヘラーとカマーと共に闘います〜みたいな話だったと思います。ネット情報も僕の記憶も断片的で、ところどころ、あやふやですが概ね正解という事で。
闘牛ワイドーもマブヤーも便利さにかまけて、土地を汚し、食べ物を粗末にし、祖先のお祀りも疎かにしていないか!と言う、警鐘を鳴らしているのを根底に感じます。
ヒーローを使って、子供世代に施す教育的指導だと思いますが、意外にキッチリと制作されていて、大人が見ても楽しいのが特徴的ですね。

企業戦士もヒーローになってる

闘牛戦士ワイドーに驚いていたら、さらにスポンサー企業を堂々と冠にするヒーローを発見しました。その名も「安全第一大知マン」ダイチマン!

土地には色々なものが棲む。神や魔物が棲むこともあれば、人や動物の地縛霊が棲んでいるかも。地鎮祭を行い無事に家屋の建築ができれば良いのだが、棲みついたモノが人に取り憑き悪さを始めてしまう。そこで住宅建設会社の広報担当者が大地を鎮める為に、密かに開発されたパワースーツを着て除霊を行うのだ。しかし、ヒーローといえども会社員だから、普段は住宅展示会に出たり、残業代を気にしたりと、ヒロアカやタイバニのテイストを併せ持つ。敵を倒すのではなく除霊というところに新型ヒーローの香りが漂っている。

と、言うのだが、じゃあ[大地マン]じゃないの?と思いよく見たら、やはり「大知マン」これは、みんな間違うねって思っていたら、提供が「大知建設」で、CMの最後に「ダイチのチは知るという字だよ」って、流れる。社名の認知を高める狙いが露骨すぎて好感が持てる。

パナソニックの前身、ナショナルも「ナショナルキッド」ってヒーローを制作し世界企業になった。
思いの外、完成した作りで見やすいのも良い。名前も正確に言うと、「安全」と「第一」の間に緑色の「+」が入ってる、そう工事現場でよく見るアレだ。

沖縄の闘牛にヒーローがいた!

ヒーローがいた!誰だ?と、なりそうだけれども、いわゆるご当地ヒーローだ。

その名も「闘牛戦士ワイドー」

3年ほど前に放映されたのが好評だったのか、翌年には「闘牛戦士ワイドー2」まで制作されていた。
闘牛士を夢見る青年が不思議な光を浴びた時、牛の力を発揮するワイドーに変身する能力を得た。その頃、どこぞの悪の結社では人を牛に変えて、世界の支配を目論んでいる。牛に変えられた人の記憶は不思議な力を得た主人公以外の人の記憶から消えてしまう。ワイドーは敵を倒し牛に変えられた人々とうるま市辺りの世界を救う事ができるのか!
ご都合主義の設定が心を惹きます。変えられた牛が本物の闘牛を使っていますから、アフレコで女の子や老人の声が入っても違和感バリバリ。「うるま市を知らしめる」狙いも伝わる爽快感です。
マブヤー、ハルサーエーカー、沖縄のご当地ヒーローのご当地感の強さが好きだから、心惹かれるのは仕方ない。

何となく不思議の沖縄闘牛

沖縄好きの僕でも、何故だか選択肢の外にあったような闘牛。昔、宇和島に仕事で行った時に闘牛のポスターを見た時の違和感を覚えている。闘牛にスペインのイメージがあり、赤い布地に突進する猛牛に剣を突き立てる様を思い描いてしまう。
日本の闘牛がそうでない事は、テレビで何度も見て知っている。ツノを突き合い、先に戦闘意欲を失くした方が負けになるんだっけか?

スペインの闘牛が命懸けの技であるなら、日本の闘牛は大相撲のような力と力のぶつかり合いに思えるけれど、どちらの闘牛もテレビでしか見た事がない。

意外にも、そんな闘牛が沖縄で盛んだと言う。全天候対応型のドーム闘牛場まであるとか。
しかしなんでだろう?
好奇心から入場料を調べてみたら、3000円だった、男性は。女性は2000円。
いや、大人と子供料金と言うならわかるけど、なんで男と女で値段が変わるんだ?気になって他の地域を見てみた、奥の知れない闘牛の世界か!と思ったけど、宇和島や新潟は大人料金だけで中学生以下は無料だった。
一言で言えば、謎。
謎を推理してみた。
もともと神事だから、神に近しい女性を優遇した説。
男性の観客ばかりだったので、女性客の増加を当て込んで安くした説。
女性客を興奮させたい邪な男の陰謀説。
想像や妄想の域を出ません。
なんでかね?