16年前に手術をした日

全然違う事を書こうとしたのに、ふと、今日の日付を見たら思い出した。16年前の今日ガンの手術をしたんだ。8cmの腎臓に4cmを超えるガンは大きすぎて死を間近に感じていた日々だったけれど、不思議と怖くはなかった。何故だか怖くはなかった。でも、今でも覚えている、手術室の壁、テレビで見た照明、麻酔医が近寄る、テレビで見た光景が次々と繰り広げられる。カメラアングルが患者目線なのは画像と違うけど。

今も生きている。

手術は成功し、再発もしていない。10年が過ぎて安心できるところまで逃げてきた。よく周りを見渡すと逃げた先々にも危ないモノが散乱している。病気、事故、事件。感染症に襲われると既往症のある身は重症化する恐れがつきまとう。

今を生きているのだから、大切にしたいと思う。僕の命も家族の命も友人の命も。

ケアマネと相談してみて

ケアマネジャーとは、法律上「介護支援専門員」と呼ばれ、介護保険法を根拠として、厚生労働省がその運営基準を定めている。介護が必要なものの為に、適切なサービスが受けられるよう介護サービス業者や介護施設との連絡や調整を行うほか、要介護者の心身や環境を家族の要望を受けながら介護サービスの計画を策定するらしい。

昨日、ケアマネさんと面会し、認知症の進む父と軽度の認知の母の今後の相談をした。親と同居してでも自宅での介護を勧めると、既に疲弊している妻に聞いていたのに、妻の現状を説明すると、拍子抜けるくらい施設への入居が前提の話となった。

では、施設に入所するとして、今後の予想される介護サービスやホーム選びについて聞きたかったけれど、薬の服用とオムツくらいしか思いつかない僕に同意してくれたに過ぎない。ホーム選びには市の発行するパンフをくれた。住宅型といっても介護付ホームと似たサービスをする所もあるらしいと、僅かな新情報をいただいた。

90歳の認知症患者に障害者手帳の発行はあり得るのだろうか?要介護1と3の2人を介護するのに、気をつけておかなければならない点は?介護疲れの妻に対するケアは?グループホームを勧めるが地域制限のあるホームの空き情報は?少ない介護付を勧める具体的な根拠は?ウチの両親にだけ当てはまる介護をどうデザインすれば良いの?

僕の聞き方がマズかったのか?Google先生ほど詳しくないようだ。施設は自分たちで探して決めますと言い切ったら、安心したように見えた。

施設選びから難問

義父の認知が進み、両親をお願いする施設探しが急務となってきた。ネットであふれる情報を整理しつつ、ケアマネにも相談しながら探すのだけれど、思いのほかに考える事の多さに気がついた。

2人とも90を数える高齢ながら、歳の割に身体は動けているが要介護は1と3だ。

調べてみて、老人ホームの種類の多さにはじめて気づいた。特養やケアハウスはよく耳にしていたが、グループホーム、住宅型、介護付、高齢者サービス、介護老人保険施設、医療院などのそれぞれに違う役割や特徴を持っている。

慌てずに、今後10年を見据えて考えていこう。

自宅介護の限界かな?

沖縄を軸に、ボウリングの話や日々の想いを書き連ねてきたけれど、介護の話もシリーズに入りそうです。

要介護3と要介護1の夫婦を妻はもう10年近く世話をしている。もっとも、介護の程度は10年前から進んできた現在だ。ほぼ毎朝、両親の元へ行き着替えや身の回りの用意を整えてデイサービスに送り出す。妻の疲労が限界に近づいている、次に家族が何をできるか、助けるか、考えていこうと思います。

沖縄料理店の予約が繋がらない

ずいぶん前の思い出だけど、住吉の沖縄料理店に5名で予約を入れた事がある。呑まない妻の運転する車で、調べておいた店の向かいの駐車場に停めようとした時に気づく違和感。あれ?あの角の店じゃなかった?妻も車を止める。助手席から飛び出した僕がお店に駆け寄ると、ドアに貼り紙もなく店内は真っ暗。ドアに書かれた定休日ではない。数日前には予約確認もしている。 

結論的には、夜逃げのような突然の閉店だったんだけど、店の表に沖縄好きの5人が途方に暮れた。

それから、10年以上も経ち、同じような事が起きる。先月見つけた沖縄料理のお店が気に入ったので、同じ仲間と予約の電話を入れたのに繋がらない。何度かけても繋がらない。もちろん定休日でもなく繋がらない。仕方なく、駅までの帰り道を、かなり遠回りをして立ち寄ってみたら、今度は貼り紙があった。

家事用事のため、しばらくの間休みます。 

あの時の記憶がフラッシュバックしたけれど、今度は貼り紙がある。大丈夫、大丈夫。それからの帰り道、日課のように電話をかけている。まだ、応答はない。

ディスタンス

6人がけの座席に4人さん。右端の人、手すりまで寄って下さい、隣の人はカバンを置かないで、横の君はM字開脚しないで。そういうのはソーシャルディスタンスとは言わないよ。訝しく見ていたら、ターミナル駅に。

はい詰めてと、言わんばかりに隙間にお尻が投入される。

定員が確保されました。