月桃餅は知っててもムーチーは知らない

柏餅やちまきは端午の節句に食べますが、実は、和菓子屋さんで年中買えます。沖縄の月桃に包んでいる餅にもそんな側面があるとは知りませんでした。勝手に見た目から月桃餅と呼んでましたが、正しくはムーチーと呼ぶらしいです。モチの方言である事は予想できますが、漢字で書くと「鬼餅」だとか。災厄を意味する鬼を祓うために、餅を魔除けの葉で包み、旧暦12月8日に食する習わしだとか。起源は琉球王朝に遡り、「球陽」という歴史書に記述があるようです。

このムーチーの日には、陳列の中央に月桃で包まれた鬼餅が積み上げられると言います。子供の初ムーチーには家族で作ることもあると言いますが、無病息災の思いのこもった味がするのでしょうね。

僕も食べたことのある餅ですが、謂れも何も知らずに食べると、慣れない月桃の香がキツかった記憶があります。ですが、ムーチーに込められる想いの感じて次のムーチーの日には食べてみたいと思いますね。

ん?今年は、、、1月20日でしたか!では、美味しく頂くのは来年と言うことで。てへ。

魚が泳ぐ杯に泡盛を注いで眺める

10年以上も前に長田で見つけた沖縄のお店。お猪口にしては、ひとまわり大きな杯を見つけた。2000円。ちゃんとした陶器だと安!ってなる値段だろうけど、100均で何かと手に入る時代に小さな杯-ぐい呑み程度の器に2000円は高いと思ったんだ。
お店の人が言う、これは金城次郎さんのお孫さんの作ですね。敏男さんとか、子供さんのはアチラに置いてます、次郎さんのも向こうにありますよ。
チラ見しても10倍は超えてそうなコーナーを紹介されている。
2000円にビビる僕に無茶を言うなと思ったが、値と共に目の前の器の魚紋に惹かれた。銘を見ると「山」?
吉彦さんですね。金城吉彦さん。「ヨ」か!カタカナだとは思わなかったけど、魚の表情に頼りなさがあって美しく感じたんだ。娘の寿美子さんの女性的な丸味と違う優しさを感じたんだ。
僕を見て、仕方なさそうに100均好きの妻が笑っている、はじめて、ちゃんと陶器を買った。
帰ってから改めて気づいた。泡盛を注いで泳ぐ魚の美しさ。用の美、使ってこその器だねぇ。
気に入ったのが吉彦さんで良かった、数年後には、次に買った小皿にスクカラスを乗っけられたもの。

海中道路で食べたキンタコ

知らない人には絶対伝わらないタイトルだと思う。楽しいので、文字通りを想像してみる。海の中を走る道路がまずあって、走りながら海中の魚達が見えたりするのかも知れない、そんな中で食べるキンタコ!
キンタコが分かりませんよね。キングタコスです。海中道路は勝連城の近くにあって、浜比嘉島や伊計島に渡るために浅瀬を利用して作られた道路ですね。
一言で言えば、絶景道路です。想像してください、沖縄の碧い海を横切る道路、橋とは違う地に足ついた走りの爽快感。もちろん、道の両側が海なんだけど、所々に休憩スペースがあってベンチや海岸近くまで降りて腰掛けたりできます。海と道と遠くの岸を眺めながら、食らいつくキングタコスのジャンボバーガー。
何故こんなに大きく作ったんだい?観光客がこんなのを食べちゃうとホテルの夕食もビッグハートのステーキも食べれなくなっちゃうよ。じゃ、ジャンボバーガーは諦めて、店のウリのタコスにするよ。おっと4つも入っているじゃないか!なかなかのボリュームでお腹いっぱいになるよ。こんなに食べたら、ホテルのバイキングも我部祖河食堂のソーキそばも食べられなくなっちゃうよ。
ま、僕たちのように仲間とシュアして食べると良いんですけど、海風に舞うレタスを慌てて拾ったのも思い出ですわ。
ちなみにキンタコは海中道路の入口近くにあるので是非どうぞ。

沖縄料理店の予約が繋がらない

ずいぶん前の思い出だけど、住吉の沖縄料理店に5名で予約を入れた事がある。呑まない妻の運転する車で、調べておいた店の向かいの駐車場に停めようとした時に気づく違和感。あれ?あの角の店じゃなかった?妻も車を止める。助手席から飛び出した僕がお店に駆け寄ると、ドアに貼り紙もなく店内は真っ暗。ドアに書かれた定休日ではない。数日前には予約確認もしている。 

結論的には、夜逃げのような突然の閉店だったんだけど、店の表に沖縄好きの5人が途方に暮れた。

それから、10年以上も経ち、同じような事が起きる。先月見つけた沖縄料理のお店が気に入ったので、同じ仲間と予約の電話を入れたのに繋がらない。何度かけても繋がらない。もちろん定休日でもなく繋がらない。仕方なく、駅までの帰り道を、かなり遠回りをして立ち寄ってみたら、今度は貼り紙があった。

家事用事のため、しばらくの間休みます。 

あの時の記憶がフラッシュバックしたけれど、今度は貼り紙がある。大丈夫、大丈夫。それからの帰り道、日課のように電話をかけている。まだ、応答はない。

中崎町の島プリンとピザ

偶然に妻が見つけた島プリンの小さかお店。沖縄好きアルアルですが島◯◯とあると気になってしょうがない。関ジャニが誉めたって事で有名になったらしいですが、確かに美味しいプリンです。特に、お店で食べると四角い形で出されたものをパクリ。芳醇な味わいに押し寄せては潔い甘さ。一緒に注文するコーヒーとの相性もバッチリ。

一気に食べてしまわないように、注意しながら口運んでも、会話が進まないうちになくなってしまいます。

奥さんのお土産って、顔を出した近所のピザ屋のマスターと、島プリンピザ!なんて話で盛り上がってました。もし、商品化されたなら、居合わせたものとして食べに行かねば!

チン電通りのつぼ市

堺市のお茶パフェに久しぶりに来たら、テンションが上がりまくり。あれ?こんなに高かったっけ?なんて思ったのも束の間で、芳醇な抹茶と香ばしいほうじ茶の味わいは、格安とさえ感じさせるわ。

店内に漂う鼻腔を楽しませる芳しさが、話声すら上品なボリュームに絞らせる。

こんなパフェ食べたことない、こんな栗ぜんざいも食べたことない。佃煮と無限ループにはまる危険な甘味。嗚呼、食後の番茶ですらお茶カフェの味だ。やっぱり良いお店だ。