ミニ物語4

年少さんなんて言われていた頃からそうだったから、自分の意見が決定権を持つ事に特段疑問を持つことも無かった。責任をかぶるつもりも責任を取るつもりもなく、ほぼ直感で判断してきた。それで責任を問われる事も無かった。
それでも時に迷う事はある、直感に従い難い時があるけれど、そんな時には妹に尋ねてみる事に決めている。妹に多くを語らない、妹はすぐには答えない。『なんで、私に聞くの」なんて怒る事もあるけれど、大抵は翌朝に寝ぼけながら答えを呟く。理由は言わない、解答だけを淡々と告げて立ち去る。判断の理由を聞こうと、妹を追いかけ聞いたことがあったけれど、キョトンとした顔でハッキリと言う。「私、そんなこと言ったの?覚えてない。」言葉が嘘でない事は顔を見ればわかる。寝ぼけて呟いた妹の方にいつも違和感を覚えるからだ。

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