観光できるスーパー

昨年、偶然に立ち寄った与那原町のスーパーが凄かった
駐車場から見えた海が近くて碧い
写真に撮るような光る海が、生活と共にあるなんて凄い

景色が忘れられずに
今年は、カーナビに”与那原店”と入力した

あれ?来た事のない海が見えない店に着いた
立ち去ろうとしたけど
事前にアプリでチラシを見ていた妻は
沖縄でしか買えない買い物に行くと言い車を出た

諦めて、斎場御嶽に向かった途中で
馴染みの”A”が並んだ看板を見つけた!

そうか!
与那原町にあったけど”与那原店”やなかったんや!

「与那原板良敷店」

なんと読むのかわからないけど
記憶の通りに、海はキレイだった。

なぜだか、また妻は降りようとしている
「今日はSPAMが安いから降りて」
俺も!(降りるのか)
「ひとり2缶までやもの」

読めない名前と呼ばない名前

名護のビジターセンターに訪沖を機会に立ち寄った

カウンターの女性にコーヒーを注文しながら尋ねる

「前に親切に教えてもらったのですが」

女性は手を止めずにこちらを見る

「餃子みたいな字の人なんですが、読み方がわからなくて」

ああ!と、スタッフの人だと教えてくれたが
読み方を思い出せないらしい
どういう間柄なのか、名前で呼び合ってるらしい。

親しいのやら、親しく無いのやらと思いながら
沖縄の言葉を楽しみながら、近くの美味しい店を聞き出した

「私が前にバイトしてた店なんですが、ゆし豆腐が美味しいんです」

車で10分ほど走ると目当ての店はすぐに見つかった

情報通りに満足できた”ゆし豆腐定食”を平らげて
レジのお姉さんに昨日聞いたセンターの女性の名前を言ってみた

「センターの松本さんに聞いて来たんですよ」

レジのお姉さんはキョトンとしている
あれ?最近までバイトしてたって言ってたのに・・

「あああ!マリさんのことかな? 
 名前で呼んでるから苗字知らなかった」

今度は、僕がポカンとした

そうか!

親しい人を名前で呼ぶんじゃ無い
知ってる人は名前で呼ぶんだ

許田の名品黒糖ひはつ

許田で買ってきた生姜と胡椒入りの黒糖が
事の他良い

少しピリリと喉に染みるが、一瞬ののちに黒糖の甘さがそれを和らげてくれる。
徐々に、萎れた身体に活力が戻されるようだ。
風邪の寒気も、ダルさも沖縄のおばちゃんが思い出されて軽減されていく。

「すぐに身体が温まって、風邪も治ってしまうよ」

確かに、身体の冷えは少し解消されたようだ
鼻水も止まりつつある
咳き込むのも少しマシになったようだ

でも、それは
たぶん、一昨日行ったお医者さんの薬のおかげ

劇的に風邪が治るわけではないけれど、沖縄のエキスが身体に充満してくるのは間違いなく、沖縄好きには効能があふれる黒糖である!
個人の感想ですが。。。。

玉城の境界の門

たまたま立ち寄ったせいで、痛恨の思いに駆られたのが玉城城跡

木製の階段が通行止めになっており、本来の石積みの階段を登る

階段を新設するだけあって、雨の日には登れないような石段を足元に

注意しながら上がっていく

琉球石灰岩をくり抜いた城門が見える

石段から見上げると城門の向こうには青い空が広がる

手すりも何もない石段を

なぜだか怖さも感じずに登っている

城門という境界をくぐると、そこには祈りの場

城内は思いの外狭くて、小さな拝所以外には目立った史跡もない

僕には、霊能力の類はないから神様の姿は見えないけど

ここを訪れて良かったのは、わかった

斎場御嶽のように多くの観光客が踏み荒らす訳ではないから

ひっそりと残る気配に頭を垂れた

痛恨の理由は、後で琉球開闢七御嶽の一つだと分かったから

あの拝所は御嶽のそれだったのか

キチンと礼を尽くせなかったことが残念

痛恨ではあるが極みまでは行かない

恩納村を何度も通ったのにバター焼きを食べるのを忘れていた
国際通りにほど近いホテルに泊まったのに赤とんぼに寄り損ねた
あんなに1,000円ステーキのYouTubeを観たのに食べなかった
あんなに那覇周辺の沖縄そばのYouTubeを観たのに食べなかった
闘牛も機会があれば、なんて言っていたのに石川市をスルーした
やちむん通りでカフェに入りそびれた
あかさたなも田舎にも寄れなかった
久高島に渡れなかった。

でも

予定になかった、ひがし食堂のぜんざいを食べた
ビッグハートの西原店で特製ステーキを食べた
民謡酒場のライブがやたら楽しかった
許田限定の黒糖パウダーの効き目を知った
アチコーコーのブエノチキンを食べた
かりゆしウエアの安売り店を見つけた
復活した公設市場に寄った
あかさたなと田舎の場所がわかった
玉城城跡が素晴らしかった
20年ぶりに斎場御嶽を参拝した。

セリエナさん

体調を崩して、精力的に走り回ることはできなかったが
初めて、ホテルでゆっくりと時間を過ごせた

なんにせよ、沖縄は楽しい